王侯将相いずくんぞ種あらんや

紀元前209年、陳勝・呉広の乱で陳勝が群衆を扇動した言葉である。世に出るのは実力次第であり、出自は無関係という意味で使われる。私が中学でカヌーを始めた頃、周りが続々と上達していく中、自分だけが一向に漕げるようにならず、みんなを不安にさせるほど乗れなかった。あの時、自分には素質がないのだと諦めていたら、今の自分はなかっただろう。目標に向けて努力し続けてきたからこそ得られるのが実力だ。このインターハイにおいて、才能があっても努力がなければ、頂点には立てないことを証明できたと思う。ただ、シニアのカテゴリーに入れば私の実力はまだまだだ。この結果に甘んじることなく、ここから先さらなる高みを目指して精進していく次第だ。　稲葉　悠人（３特A　新香山中）